余す
あます
動詞-五段-サ行動詞-他動詞頻度ランク #30437 · 青空 446 例
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文例 · 用例
はやその谷川の音を聞くと我身で持余す蛭の吸殻を真逆に投込んで、水に浸したらさぞいい心地であろうと思うくらい、何の渡りかけて壊れたらそれなりけり。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
やがてその、熱いところを我慢して飲み、かねて習い覚えて置いた伝法の語彙を、廻らぬ舌に鞭打って余すところなく展開し、何を言っていやがるんでえ、と言い終った時に、おでんやの姉さんが明るい笑顔で、兄さん東北でしょう、と無心に言った。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
さらぬだに持余すのにこの陥羂に懸っては、後へも前へも行くのではないから、汗になって弱るのを見ると、会心の笑を洩らして滝太、おじさん押してやろう、幾干かくんねえ、と遣ったのである。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
門衛の持余すを見て、微笑を含みたるお丹乞食、杖をもって門の柱を、とん。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
やがて裁判長は被告に向かいて二、三の訊問ありけるのち、弁護士は渠の冤を雪がんために、滔々数千言を陳ねて、ほとんど余すところあらざりき。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
今はすでにその悪夢からもさめていたが、醒めたころには金も余すところ幾許もなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
彼のその精力と頑強と覇気とを余すところなく発揮した。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
我はかくばかり善く釣り得るが、父上弟はと遥かに視るに、父上も弟も面に喜びの色あるやうなれば、おのれも心満ちたらひて一向に釣り居けるが、やがて潮満ち来て「きゃたつ」を余すこと二尺足らずとなりし時、舟子舟を寄せ来りて、今日はこれまでなり、又の日の潮にと云ふ。
— 幸田露伴 『鼠頭魚釣り』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日余すについて考えている。
余すという言葉は日本語で重要だ。
彼は余すの意味を理解している。
この文には余すが含まれている。