天の浮橋
あまのうきはし
名詞
標準
Ama no Ukihashi
文例 · 用例
その天空に浮遊するかの如き、嶮にして美なる林道を「天の浮橋」と呼ぶそうであるが、何よりも喬木林の陰森さにおどろかされる。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
「日本書紀」には、「伊弉諾尊、伊弉冉尊、天の浮橋の上に立たして、共に計りて、底つ下に国や無からんとのり給ひて、廼ち天の瓊矛を指しおろして、滄海を探ぐりしかば是に獲き。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
それでお二人は、さっそく、天の浮橋という、雲の中に浮かんでいる橋の上へお出ましになって、いただいた矛でもって、下のとろとろしているところをかきまわして、さっとお引きあげになりますと、その矛の刃先についた潮水が、ぽたぽたと下へおちて、それが固まって一つの小さな島になりました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
しかし天の浮橋の上までおいでになって、そこからお見おろしになりますと、下では勢いの強い神たちが、てんでんに暴れまわって、大さわぎをしているのが見えました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
天の浮橋とて、老木の一幹は立ち、他の一幹は横になりて、瓢箪池の中央に自然の橋を爲し、彼方にて起つ。
— 大町桂月 『越ヶ谷の半日』 青空文庫
木橋あり、天の浮橋といふ。
— 大町桂月 『春の筑波山』 青空文庫
高い高い尖塔が空にそびえており、橋梁はまるで神業のように、全然脚柱というものなしに架っている、つまり*5セミラミーダの天の浮橋そっくりなんですよ、君!
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
既に『古事記』の開巻第一の条に諾冊二神、此漂える国を修理せよとの、天神に詔に従い、天の浮橋に立ちて天神の賜いし矛を下して、海水を書き鳴して引上げしに、矛の末より滴る塩積りて淤能碁呂島となりしとの記事あり。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日天の浮橋について考えている。
天の浮橋という言葉は日本語で重要だ。
彼は天の浮橋の意味を理解している。
この文には天の浮橋が含まれている。