豎
豎
名詞
標準
文例 · 用例
燕王手を拍って笑って、李九江は膏梁の豎子のみ、未だ嘗て兵に習い陣を見ず、輙ち予うるに五十万の衆を以てす、是自ら之を坑にする也、と云えるもの、酷語といえども当らずんばあらず。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
安井息軒のこれに跋するを見れば、当時徳川家斉の美挙は俗吏|賈豎の誤る所となつたらしい。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
母子ともに即刻引取られ、少年は豎(小姓)の一人に加えられた。
— 中島敦 『牛人』 青空文庫
それ故、長じて後もこの牛に似た男は豎牛と呼ばれるのである。
— 中島敦 『牛人』 青空文庫
豎牛ももちろんそれは心得ている。
— 中島敦 『牛人』 青空文庫
病中の身の廻りの世話から、病床よりの命令の伝達に至るまで、一切は豎牛一人に任せられることになった。
— 中島敦 『牛人』 青空文庫
豎牛の孟丙らに対する態度は、しかし、いよいよ遜ってくる一方である。
— 中島敦 『牛人』 青空文庫
孟丙は、かねて話のあった宴会の日取の都合を父に聞こうとして、豎牛にその旨を通じてもらった。
— 中島敦 『牛人』 青空文庫