物置小屋
ものおきごや
名詞
標準
storage shed
文例 · 用例
たつたそれつぽつちのものが無暗に異様に思ひ出されて、その後それはどうなつたか、今でも物置小屋の隅でも探せば抛り込んであるのではないか、さしあたり今度帰省した時には、母にでも訊いてみようと、突嗟には思つたりする、――が、なに、それほど殊勝でもなんでもない。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
植木屋さんも何時まであんな物置小屋みたような所にも居られんで移転なりどうなりするだろう。
— 国木田独歩 『竹の木戸』 青空文庫
穀蔵に広い二階|立の物置小屋、――其|階下が土間になつてゐて、稲扱の日には、二十人近くの男女が口から出放題の戯談やら唄やらで賑つたものだ。
— 石川啄木 『刑余の叔父』 青空文庫
ほとんど園長の物置小屋に住み続けて、めったに家へは帰らない息子の留守の暇に明かして、二人はもう嫁取りの相談ばかりであった。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
そのうちに、人の気づかない、離宮の物置小屋にとび火がして、屋根へもえ上りました。
— 鈴木三重吉 『大震火災記』 青空文庫
「一体、あの音は何だろう」「この間の雷鳴と云い、不思議なことじゃ」「俺は七十になるが、まだこんな不思議なことに逢ったことはない、奇体なことじゃ、これは何かの兆と思われる」 その翌日の昼比不意に旋風が起って、村の百姓屋の物置小屋を捲きあげて春日川の川中へ落した。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
かの農家の横手には可なり広いあき地があって、そこに大きい物置小屋がある。
— 岡本綺堂 『夢のお七』 青空文庫
雨にまぎれて足音をぬすんで、かの農家の横手にまわって、型ばかりの低い粗い垣根を乗り越えて、物置小屋へ忍び込んだ。
— 岡本綺堂 『夢のお七』 青空文庫
作例 · 標準
祖父の家の裏手には、農機具を保管するための古い物置小屋がある。
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嵐の夜、雨宿りをするために近くの物置小屋に逃げ込んだ。
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子供たちは物置小屋を自分たちの秘密基地にして、放課後を過ごしていた。
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