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狂い立つ

くるいたつ
動詞
1
標準
文例 · 用例
それを知って、おかんは火のように怒って、恋のかたきのお朝を殺してしまうとまで狂い立つのを、重吉はひそかに宥めているうちに、お朝はいつか妊娠したらしいので、重吉はいよいよ困った。
雷獣と蛇 半七捕物帳 青空文庫
捨松は途中で手綱を掴んだらしいのですが、きょうは容易に取鎮めることが出来ず、狂い立つ奔馬に引きずられて吹雪のなかを転んだり起きたりして駈けてゆく。
岡本綺堂 青蛙堂鬼談 青空文庫
父があまりに取り乱して、物の憑いたように狂い立つ時には、かれは凜とした声でお鎮まりなされませと言う。
岡本綺堂 小坂部姫 青空文庫
」 矢代は千鶴子を東門の方へ誘って公園を出てゆくと、今さきまでの狂い立つような気持ちを捨てリラの方へ歩いていった。
横光利一 旅愁 青空文庫
湧き狂い立つ罪の喜びが、どのように暗の中で笑っているか、その一曲では未だ知れぬ、小鳥よ眠りながら再び聞け。
国枝史郎 レモンの花の咲く丘へ 青空文庫
もし先刻の事件をもって推論することが許されるなら、私は恐らく恐怖と呪詛とで狂い立つばかりだろう。
和辻哲郎 停車場で感じたこと 青空文庫
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