幻辞.com

著々

著々
名詞
1
標準
文例 · 用例
俺の秘密な心のなかだけの空想が俺自身には関係なく、ひとりでの意志で著々と計画を進めてゆくというような、いったいそんなことがあり得ることだろうか。
梶井基次郎 ある崖上の感情 青空文庫
かくて秀吉の戦闘準備は、勝家の知らぬ間に、著々と進められて居たのである。
菊池寛 賤ヶ岳合戦 青空文庫
又現に著々とその輪廓を整え、益々外観の美を増しつつある大学自身もどんなに引立って見えることだろう。
加能作次郎 早稲田神楽坂 青空文庫
つまり文化学院のやり方は生徒を楽しませながら教養を与へるやり方で著々その実をあげてゐる、唯その楽しい生徒が帰つてゆく家庭も等しく楽しい所であつて欲しい、それが憂鬱な場所、不幸な場所、悲惨な場所でないことを望まずにはゐられないといふのである。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
中華民國の成立した今日でも、或は陝西巡撫の升允が囘教徒と結託して保皇を唱へるとか、南路の囘教徒が新疆都督の袁鴻祐を殺害して獨立を圖るとか、著々暗中飛躍を試みて大總統袁世凱の心肝を寒からしめて居る。
桑原隲藏 創建清眞寺碑 青空文庫
熱烈なる彼等は著々支那人の感化に成功し、遂に全國を擧げて囘教徒たらしめずんば止まざる概がある。
桑原隲藏 創建清眞寺碑 青空文庫
あれは著々進行しつゝあることゝ思います。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
春嶽は、かうした新文化には、著々と手を染め、而も新知識橋本左内を重用した春嶽である。
折口信夫 橘曙覧評伝 青空文庫