危機を脱する
ききをだっする
表現動詞-サ変-特殊
標準
to escape danger
文例 · 用例
危機を脱するために、幾度か、遂には毎日のように、節酒の決心をした。
— 豊島与志雄 『憑きもの』 青空文庫
就中、右翼|竜山師団は一時苦戦に陥りたるも、左翼|仙台師団の急遽救援砲撃により、危機を脱することを得たり。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
とっさに、片足をあげたと見るまに、そばの二、三人を眼下の水へ蹴落とした栄三郎、鍔を返して左膳の乾雲を払うが早いか、こうじゃまが入った以上は、身をもって危機を脱するが第一と思ったのか、白刃をひらめかしてざんぶとばかり、堀へとびこんだ。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
幸い店の方は日に日に売上げを加えて行ったので、どうやらこの危機を脱することが出来たが、今思えばもしこの時田舎の父が、よしよしと言って金をまわしてくれたとしたら、おそらく気もゆるんで、かえって後に悔を残すことになっていたかも知れぬのである。
— ――所信と体験―― 『一商人として』 青空文庫
* 〔Dr. E. Du:bi〕 によれば精神的危機を脱するに必要なものこそ技術であり、技術家―技師こそ文化の指導者でなければならぬ(Wissenschaft. Technik. Kultur ―― Der Weg aus der geistigen Krise, 1932)。
— 戸坂潤 『技術の哲学』 青空文庫
こういう危機を脱するためには、そして自然科学を科学的客観性の軌道の上で前進せしめるためには、人々は、意識すると否と、欲すると否とに拘らず、現に(唯物)弁証法的範疇体系を是非とも採用しなければならなくなっているのである。
— 戸坂潤 『現代哲学講話』 青空文庫
さすれば、内海先生をその夜のうちに殺す以外に危機を脱する道はないのであります。
— 坂口安吾 『不連続殺人事件』 青空文庫
これらを一般に「水しょうばい」というらしいが、水しょうばいとなるとにんきが大切だそうで、どんなにふところが危機に直面していても、そんな内情はけぶりにもみせないのがこつであり、また危機を脱するちから杖ともなるという。
— 山本周五郎 『季節のない街』 青空文庫
作例 · 標準
激しい嵐の中、船は座礁寸前だったが、奇跡的に航路を修正し、危機を脱した。
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投資に失敗し、会社は倒産寸前だったが、新しい事業の成功でなんとか危機を脱した。
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「危なかったね!あと少しで捕まるところだった。でも、なんとか危機を脱してよかった!」
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長年の交渉の末、紛争地域で人質となっていた人々が解放され、危機を脱した。
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