惨話
さんわ異読 ざんわ
名詞
標準
heartbreaking story
文例 · 用例
少年はお蓮といえりし渠の姉が、少き時配偶を誤りたるため、放蕩にして軽薄なる、その夫判事なにがしのために虐遇され、精神的に殺されて入水して果てたりし、一条の惨話を物語りつ。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
いかんぞ いかんぞ思惟をかへさんわれの叛きて行かざる道に新しき樹木みな伐られたり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
もうどうしてもここでとおもう処で、自分をおろしたお松は、もうこらえかねて「坊さんわたしがきっと逢いにゆくからね」と自分の肩へ顔をあてて泣いた。
— 伊藤左千夫 『守の家』 青空文庫
)その時童子はお父さまにすがりながら、(お父さんわたしの前のおじいさんはね、からだに弾丸をからだに七つ持っていたよ。
— 宮沢賢治 『雁の童子』 青空文庫
『それでは遺言どおりこの百円はお前に渡すから確かに受け取っておくれ』と叔父の出す手をお絹は押しやって『叔父さんわたしは確かに受け取りました吉さんへはわたしからお礼をいいます、どうかそれで吉さんの後を立派に弔うてください、あらためてわたしからお頼みしますから。
— 国木田独歩 『置土産』 青空文庫
「うちかて商売やさかい、お酒を出さんわけにはいかへんし、といって、あんたの旦那はんにあんまり散財させるわけにいかへんし、ほんまに困ったわ。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
……(ここで葉子は自分にも堪え切れずにさめざめと泣き出した)岡さんわたしもさびしい……さびしくって、さびしくって……」「お察し申します」 岡は案外しんみりした言葉でそういった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
四郎五郎 (やはり身振りを続けながら)やれやかましいその外おさんわにの口、口のついでに口々。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
作例 · 標準
彼女が語ってくれた惨話に、皆、涙を禁じ得なかった。
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その小説は、戦争の惨話を描いており、読後感が重かった。
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「聞くに堪えない惨話だけど、これも現実なんだ。」
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