可かりけり
べかりけり
表現
標準
should
文例 · 用例
左の方よりは足助の二郎重景とて、小松殿恩顧の侍なるが、維盛卿より弱きこと二歳にて、今年|方に二十の壯年、上下同じ素絹の水干の下に燃ゆるが如き緋の下袍を見せ、厚塗の立烏帽子に平塵の細鞘なるを佩き、袂豐に舞ひ出でたる有樣、宛然一幅の畫圖とも見るべかりけり。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
菱餅や 五人囃の そのかげに一葉日記も おくべかりけり 自分は、この間の朝の鶯のおさなさを可愛く思い鶯はまだおぼつかな桃の春 三十一文字が並べにくいのは面白い。
— 一九四三年(昭和十八年) 『日記』 青空文庫
八百千年ありこしことも諸人の悪しとし知らば改めてましまがごととみそなはせなば事ごとに直毘の御神直したびてな眼のまへに始むることもよくしあらば惑ふことなくなすべかりけり正道に入り立つ徒よおほかたのほまれそしりはものならなくに 半蔵の述懐だ。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
した思へども せむすべもなし兄の病ひ 年を経につゝ なれければ、あわたゞしくも 思はずなりぬ全身の動きかなはぬ兄のうへを、さびしみながら 去るべかりけり年月の行くは早しも。
— 折口春洋 『鵠が音』 青空文庫
七歳の時|紅梅を御覧じて「梅の花|紅脂のいろにぞ似たる哉|阿古が顔にもぬるべかりけり」十一の春斉衡二年父君より月下梅といふ詩の題を玉ひたる時|即坐に「月輝如晴、雪梅花似照星可憐金鏡転庭上玉房|馨」御祖父清公御父是善卿の学業を受嗣玉ひて文芸はさらなり、武事にも疎からずまし/\けり。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
菱餅と五人囃とその蔭に一葉日記もおくべかりけり。
— 一九四〇年(昭和十五年) 『獄中への手紙』 青空文庫
「うるわしき べにの いろなる うめのはな わこが かおにも つけべかりけり と、いうのです。
— 五十公野清一 『一休さん』 青空文庫
――今日こそは飲むべかりけり、と酌みあい、差しあい、泥鰌のように、酔いもつれた。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
作例 · 標準
あのような軽率な行動はもっと慎むべかりけり、と今になって深く後悔している。
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「あの時、正直に本当のことを彼に伝えておくべかりけり」と、溜息まじりに独り言をこぼした。
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もっと早くから試験の準備を始めておくべかりけりと、締め切り直前になって慌てふためいた。
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