実しやか
まことしやか
形容動詞
標準
plausible (but untrue)
文例 · 用例
此様子ではわる者は山嵐ぢやあるまい、赤シヤツの方が曲つてるんで、好加減な邪推を実しやかに、しかも遠廻しに、おれの頭の中へ浸み込ましたのではあるまいかと迷つてる矢先へ、野芹川の土手で、マドンナを連れて散歩なんかして居る姿を見たから、それ以来赤シヤツは曲者だと極めて仕舞つた。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
この様子ではわる者は山嵐じゃあるまい、赤シャツの方が曲ってるんで、好加減な邪推を実しやかに、しかも遠廻しに、おれの頭の中へ浸み込ましたのではあるまいかと迷ってる矢先へ、野芹川の土手で、マドンナを連れて散歩なんかしている姿を見たから、それ以来赤シャツは曲者だと極めてしまった。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
思へばわれに意恨もなきに、無残なことをしてけり」ト、事実しやかに物語れば、聴水喜ぶこと斜ならず、「こは有難し、われもこれより気強くならん。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
なにとぞお見知りくださりますよう」 言葉にも態度にも実しやかな謙遜の態度が現われている。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
無我夢中で死骸を投り込むと、元のとおりに石と土とで井戸を蔽って、その夜は眠られぬままに顫えて明かし、翌日からおりん失踪の件をいと真実しやかに触れて歩いた。
— 巷説蒲鉾供養 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
和漢三才|図会にも実しやかに記したるは、不出門行の御作に心を深めざるにやあらん。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
……これはわしの名だが、わしに取ってはなんとのう実しやかで、あまりに浄い名でもありすぎる。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
まことにまことしやかな世間といふものが、自信を以て時に軽剽の罪を犯すのであつてみれば、それは、そのわけは此処にあるのである。
— 中原中也 『青年青木三造』 青空文庫
作例 · 標準
彼は実しやかな嘘をついて、投資家たちから莫大な資金を騙し取っていた。
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SNS上には、真偽の不明な陰謀論が実しやかに流布しており、注意が必要だ。
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事件の真相について、現場近くの住民が実しやかな目撃談を語っていた。
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