一言も言わず
ひとこともいわず
表現
標準
without saying a word
文例 · 用例
其後三四日大友は滞留していたけれどお正には最早、彼の事に就いては一言も言わず、お給仕ごとに楽しく四方山の話をして、大友は帰京したのである。
— 国木田独歩 『恋を恋する人』 青空文庫
母はじろり自分を見たばかり一言も言わず、大きな声で「お光、お銚子が出来たよ」と二階の上口を向いて呼んだ。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
この看板の前にのみ、洋服が一人、羽織袴が一人、真中に、白襟、空色|紋着の、廂髪で痩せこけた女が一人|交って、都合三人の木戸番が、自若として控えて、一言も言わず。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
彼はもう一度厳重な身体検査を受け、外套と帽子と上衣とは参考品として没収され、一言も言わずに、まるでメリケン粉の袋か何かのように荒々しく留置所へ入れられた。
— 平林初之輔 『犠牲者』 青空文庫
下士は、――下士もあきらめたと見え、「あります」に力を入れたぎり、一言も言わずに佇んでいた。
— 芥川龍之介 『三つの窓』 青空文庫
それから一言も言わずに、その場を立ち去った。
— フレデリック・ブウテ Frederic Boutet 『橋の下』 青空文庫
彼らは一言も言わずにひき返してその路地を出た。
— THE STRANGE CASE OF DR. JEKYLL AND MR. HYDE 『ジーキル博士とハイド氏の怪事件』 青空文庫
それから間もなく、その上一言も言わずに、死んでしまった。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
作例 · 標準
彼は一言も言わず、部屋を出ていった。
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彼女は怒って、一言も言わず立ち去った。
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その光景に、私たちは一言も言わず見つめ合った。
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