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海亀

うみがめ
名詞
1
標準
文例 · 用例
海亀、とかいふものが無かつたか。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
十年ほど前、(私も、としをとつたものだ)沼津の海浜の宿で一夏を送つた事があつたけれども、あの時、あの浜に、甲羅の直径五尺ちかい海亀があがつたといつて、漁師たちが騒いで、私もたしかにこの眼で見た。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
海亀、といふ名前だつたと記憶する。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
その、おいでになるわけのない場所に出現したのが、不思議さ、ただの海亀ではあるまい、と言つて澄ます事にしよう。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
ところで、その赤海亀は、(赤海亀といふ名は、ながつたらしくて舌にもつれるから、以下、単に亀と呼称する)頸を伸ばして浦島さんを見上げ、「もし、もし。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
「その男の水の上の好きなことと申しましたら、まるで海亀か獺のような男でございます。
岡本かの子 河明り 青空文庫
それゆえ、川に架け渡した小橋は洪水のときを慮って橋礎から別誂えに高く築いたその上にも水の届かないよう高く聳えさして架け渡してあるので、そこだけ海亀の背でも蟠っているかのように平野の景色の中に眼立ちます。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
天狗和尚とジュースの神の鷲との親族関係は前に述べたが、河童や海亀の親類である事は善庵随筆に載っている「写生図」と記事、また※庭雑録にある絵や記載を見ても明らかである。
寺田寅彦 化け物の進化 青空文庫