つる鍋
つるなべ
名詞
標準
pot with a bail for a handle
文例 · 用例
日本海沿岸の東北北陸の各地で、広く庶民の間に愛用されている塩魚の出し汁、というよりも秋田のしょっつる鍋といったほうがわかりよいのであるが、あの素朴にしてつつましやかな塩汁の味も、日本の粗塩から生れたものではないかと思う。
— 中谷宇吉郎 『塩の風趣』 青空文庫
東京の料理屋などで、地方名物として出されるしょっつる鍋しか知らない人の中には、何か凝った料理のように思う人もあるが、あれは一番安い粗末な料理なのである。
— 中谷宇吉郎 『塩の風趣』 青空文庫
一四、作者のわからぬ歌に、よい物のあること蜩の鳴きつるなべに、日は暮れぬ。
— 折口信夫 『歌の話』 青空文庫
木の間より洩り来る 月のかげ見れば、心|労しの 秋は来にけり蜩の鳴きつるなべに、日は暮れぬ と思ふは、山の陰にぞありける鶯の鳴く野べごとに来て見れば、うつろふ花に、風ぞ吹きけるなどが其例である。
— 万葉集以後の歌風の見わたし 『短歌本質成立の時代』 青空文庫
作例 · 標準
キャンプでは、取っ手が吊るせるつる鍋が焚き火で使いやすい。
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