甌
甌
名詞
標準
文例 · 用例
此涼しき鈴の音が、わが肉體を貫いて、わが心を透して無限の幽境に赴くからは、身も魂も氷盤の如く清く、雪甌の如く冷かでなくてはならぬ。
— 夏目漱石 『京に着ける夕』 青空文庫
その人水を乞うて飲むとて口を甌中に着け牛が飲むごとし。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
この涼しき鈴の音が、わが肉体を貫いて、わが心を透して無限の幽境に赴くからは、身も魂も氷盤のごとく清く、雪甌のごとく冷かでなくてはならぬ。
— 夏目漱石 『京に着ける夕』 青空文庫
栗村君は、曾つて詩人|國府犀東氏をこの浦富に迎へ地質に精しいなにがし大學の教授をも迎へた時のことを私に話し、この附近に多い岩壁と洞窟と島々岩々とを船から指して見せ、ほとんど研究的といつていゝ程の熱心さで、そこの集塊岩には甌穴がある。
— 島崎藤村 『山陰土産』 青空文庫
○趙翼の甌北詩話には、次の如く書いてある。
— その七 ――放翁詩話三十章―― 『放翁鑑賞』 青空文庫
少時学語苦難円 唯道工夫半未全到老始知非力取 三分人事七分天 趙甌北の「論詩」の七絶はこの間の消息を伝えたものであろう。
— 芥川龍之介 『侏儒の言葉』 青空文庫
その証拠には人命を奪うことに少しも躊躇しない無頼漢さえ、金甌無欠の国家の為に某某を殺したと言っているではないか?
— 芥川龍之介 『侏儒の言葉』 青空文庫
」 ある秋の夜、甌香閣を訪ねた王石谷は、主人の※南田と茶を啜りながら、話のついでにこんな問を発した。
— 芥川龍之介 『秋山図』 青空文庫