戯著
たわむれちょ
名詞
標準
文例 · 用例
当時上野なる新公園の状況を記述するもの箕作秋坪の戯著小西湖佳話にまさるものはあるまい。
— 永井荷風 『上野』 青空文庫
秋坪は旧幕府の時より成島柳北と親しかったので、その戯著小西湖佳話は柳北の編輯する花月新誌の第四十四号からその誌上に連載せられた。
— 永井荷風 『上野』 青空文庫
かの唐人孫綮が『北里志』また崔令欽が『教坊記』の如きいづれか才人一時の戯著ならざらんや。
— 永井荷風 『葡萄棚』 青空文庫
成島確堂は『柳橋新誌』の戯著あるがために今なお世人にその名を知られている柳北のことで、安政己未の年には齢二十三であった。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
この度西遊するに臨んでわたしは豫め成島柳北の戲著京猫一斑といふ小册子を行李に入れて行つた。
— 一名京都紀行 『十年振』 青空文庫