猯
まみ
名詞頻度ランク #28053 · 青空 7 例
標準
badger
文例 · 用例
数匹の犬や、猫や、兎や、狐や、猯が四足をしばられ、地面にころがされているではないか。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
釜の周囲には心臓や肝臓や、眼球や四足や耳やそういうものを切られたり刳られたりした、犬や狐や猯の死骸が、とりちらされたり積まれたりしてあった。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
」 と、範覚は答え、「贄釜の中へ贄を入れろ――ッ、……贄持って来オ――ッ、犬、狐、猯、猫、兎、贄のハダカを持って来オ――ッ」 ドッと笑う声が向こうでしたが、犬と狐とが莚の間から、こっちの部屋へ投げ込まれた。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
そこには笹竹や芹などの雑草が生え、塵芥にまみれて捨てられてる、我楽多の瀬戸物などの破片の上に、晩春の日だまりが力なく漂っているのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
駅員の不機嫌顔甚だしきも官線はやはり官線だけの権力とか云うものあるべしと、かしこみて願い奉りようよう切符を頂戴して立ちいずれば吹き上ぐる朝嵐に藁帽飛んでぬかるみを走る事|数間、ようやく追い付きて取止めたれど泥にまみれてあまり立派ならぬ帽の更に見ばえを落したる重ね/\の失敗なり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
私も、さうであるが、山岸の表現に就いての努力は、たつたいまのこの苦惱を、瞬時の距離に於いて切斷し、一まづ時間の流れのそとにピンセツトで、つまみ出し、その斷面圖をありありと擴大し、鮮明に着色して壁に貼りつけ、定着せしめることにある。
— 太宰治 『「人間キリスト記」その他』 青空文庫
富士の斜面のヒダは、均整せられて、端然たる中にも、その高いところは光を強く受けて、浮彫につまみ上り、低い裂け目には暗い影が漂っている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
セイラーは、カンカン・ハマーで、彼女の垢にまみれた胴の掃除をする。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
標準
raccoon dog (Nyctereutes procyonoides)
ウィキペディア
猯、魔魅(まみ)は、タヌキまたはニホンアナグマのこと。ただし、イノシシなど他の動物を指すこともあり、ムササビ、モモンガも「猯」と呼ばれたことがある。
出典: 猯 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0