流浪人
るろうにん
名詞
標準
wanderer
文例 · 用例
天下の流浪人である。
— 石川啄木 『初めて見たる小樽』 青空文庫
いらいらした身振りをして、この流浪人は割合|人気の少ない裏通りへ入って行った。
— THE MAN OF THE CROWD 『群集の人』 青空文庫
夕方散歩、ほんにうつくしい満月が昇つた、十分の秋だつた、私はあてもなく歩いたが、何となくさびしかつた、流浪人の寂寥であり、孤独者の悲哀である、どうにもならない事実である。
— 種田山頭火 『一草庵日記』 青空文庫
旧徳島藩での、「郷士格以下|身居調査書」というものに、他国より年来罷越居候流浪人、吟味の上村方故障無之分は、居懸百姓又は見懸人に相|居、医者又は賤しからざる渡世仕来候者は、郡付亦は郷付浪人等に申付候様、享和二戌年御内達に有之。
— 平民申付候事 『来り人の地位と職業』 青空文庫
それも「流浪人」であってみれば、我慢しなければならなんだことであろう。
— 平民申付候事 『来り人の地位と職業』 青空文庫
けれどあの男があんなふうに子どもらをあつかう様子を見ては、おまえをあそこへは置いて行けなかった」「ああ、あなたはほんとにいい人です」「まあ、たぶんこの年を取って固くなった流浪人の心にも、まだいくらか若い時代の意気が残っているとみえる。
— SANS FAMILLE 『家なき子』 青空文庫
この年を取った流浪人はせっかく狡猾に胸算用を立てても、まだ心の底に残っている若い血がわき立って、いっさいを引っくり返してしまうのだ……さてどこへ行こうか」とかれはつぶやいた。
— SANS FAMILLE 『家なき子』 青空文庫
流れ流れて来た流浪人としても、陸上からは、こんなのが流れて来るはずがない。
— みちりやの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
彼は剣の腕を頼りに、名もなき流浪人として諸国を渡り歩いた。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
夕暮れの酒場で、一人の流浪人が静かに酒を飲んでいた。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
その物語は、己の過去を背負って旅する流浪人の生き様を描いている。
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