万来
ばんらい
名詞
標準
many guests
文例 · 用例
(六) 長くもない町を行き尽して、やがて駅尽頭の角に来ると、冬を怨む枯柳が殆ど枝ばかりで垂れている傍に、千客万来と記した角行燈を懸けて、暖簾に柳屋と染め抜いた小料理屋があった。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
彼は懐中から秘蔵の洋刃を把出して、例の「千客万来」の行燈の火で屹と視た。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
其中先ず第一は「聞怯じ」というので、敵が何万来るとか何十万寄せるとか、或は猛勇で聞えた何某が向って来るとかいうことを聞いて、其風聞に辟易して闘う心が無くなり、降参とか逃走とかに料簡が傾くのを「聞怯じ」という。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
」「いやそれがですよ、まだ開業御披露も済んでいないのに千客万来で、休息の遑もありません。
— ――佐野昌一氏訪問記―― 『名士訪問記』 青空文庫
千客万来、――薬やさん、花もらひさん、電気やさん、悪友善人、とり/″\さま/″\。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
千客万来、門を這入った者許りで、一人として出たものはない。
— 牧逸馬 『斧を持った夫人の像』 青空文庫
菊と紅葉 菊は赤坂御苑なるを最とし、輪も大きく類も多いが、一般衆庶の拝観をゆるされず、したがって上下貴賤の区別なく、誰をでも千客万来、木戸銭取って自由に見せるのは相も変らず団子坂。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
保は慶応義塾の生徒となってから三日目に、万来舎において福沢諭吉を見た。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
作例 · 標準
宴会には万来の客が詰めかけ、大いに賑わった。
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その店は常に万来の客で賑わっている。
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彼の個展には連日万来の人が訪れた。
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