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蝋石

ろうせき
名詞
1
標準
agalmatolite
文例 · 用例
小さな座敷の窓には※の葉の黄ばんだのが蝋石のやうな光澤を見せ、庭には赤いダーリアが燃えて居た。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
小さな座敷の窓には柿の葉の黄ばんだのが蝋石のような光沢を見せ、庭には赤いダーリアが燃えていた。
寺田寅彦 写生紀行 青空文庫
ロシアの読本をのぞくと、たちまちにして自分がロシアの子供に生まれ変わり、ラテンの初歩をかじると、二千年前のローマ市民の子供になり、蝋石盤をかかえて学校へ通うようになる。
寺田寅彦 柿の種 青空文庫
蝋石のように白く、靭かに細長い婦人の指を、彼は興奮状態で視詰め続けた。
佐左木俊郎 指と指環 青空文庫
違棚には箱入の人形を大小二つ並べて、その下は七宝焼擬の一輪挿、蝋石の飾玉を水色縮緬の三重の褥に載せて、床柱なる水牛の角の懸花入は松に隼の勧工場|蒔絵金々として、花を見ず。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
蝋石のやうにつめたく、滑らかな肌をしたこの後園の尼僧は、生れつき環境の騒々しさを好まないところから、わざとすべての草木は枯れ落ち、太陽の光さへも涙ぐむこの頃の時季を選び、孤寒と静寂との草庵のなかに、独自の生涯を営み始める。
薄田泣菫 水仙の幻想 青空文庫
すぐその横に、蝋石の俗なる小花瓶に赤菊二枝ばかり挿す。
正岡子規 明治卅三年十月十五日記事 青空文庫
樺の木箱、蝋石細工、指環、頸飾、インク・スタンド。
宮本百合子 新しきシベリアを横切る 青空文庫
作例 · 標準
子供の頃、近所の空き地のコンクリートに蝋石で大きな丸や線を書いて、日が暮れるまでケンパ遊びをしたものだ。
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美術の授業で、柔らかくて削りやすい蝋石を使って、それぞれ自分の好きな動物の印鑑を彫った。
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鉄工所で働く彼は、鉄板の切断位置に目印をつけるため、ポケットからすり減った蝋石を取り出した。
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