能う限り
あたうかぎり
表現名詞-の形容詞副詞
標準
as much as possible
文例 · 用例
彼は、能う限り素早く射撃をつゞけて、小屋の方へ退却した。
— 黒島傳治 『前哨』 青空文庫
けれども私は抽象的なものの言いかたを能う限り、ぎりぎりにつつしまなければいけない。
— 太宰治 『玩具』 青空文庫
上に立つ大勢の人々は綱を操って彼の行動を助け、且つ幾多の松明を振翳して、能う限りの光明を彼の行手に与えて居た。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
ただこの書物が、詩という芸術の真本質を、内容と形式との二部にわたって、能う限り論理的に、合理論によって弁証したものであることだけを、本誌の読者のために告げておこう。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
マターファの為、艦長の能う限りの好意を約束して貰う。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
――彼は、出来るだけ愉快な心持で善後策を講じる準備に、体は動せない代り、能う限り滑稽な話題で彼女を笑わせようとした。
— 宮本百合子 『或る日』 青空文庫
外界の刺戟によって発動した自己の感激、意望というものを、一先ず、能う限り公正な謙虚な省察の鉄敷の上にのせ、容赦なく批判の力で鍛えて見る。
— 宮本百合子 『われを省みる』 青空文庫
で、相手が自分の住んでいる環境の中で、能う限りの才覚を働かせて献げて呉れた物であるなら、たといそれが舌にはまずく感覚されようとも、私の魂はそれを有り難く頂く。
— 河上肇 『御萩と七種粥』 青空文庫
作例 · 標準
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