引っ立てる
ひったてる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to march (someone) off (e.g. to the police station)
文例 · 用例
名所旧跡の案内者のいちばん困るのは何か少しよけいなものを見ようとすると No time, Sir ! などと言って引っ立てる事である。
— 寺田寅彦 『案内者』 青空文庫
「さあおいで」とねえさんは引っ立てるように内へはいる。
— 寺田寅彦 『竜舌蘭』 青空文庫
そして葉子には目もくれずに激しく岡を引っ立てるようにして散歩に連れ出してしまった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
「さあさああねご、参りやしょう」しめった心を引っ立てるように、ガサツな調子でしゃべり出した。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
後できっと持たしてやるからな」と大人気もなく、含むように言い、一郎の手から竹の杖をひったくって投げ棄てると、小さな手をぐいと引っ立てるように歩き出した。
— 田中英光 『箱根の山』 青空文庫
さあおれの部屋まで来いと引っ立てると、弱虫だと見えて、一も二もなく尾いて来た。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
久世氏があたしを引っ立てるようにして、お隣りへついたときは、もう夕方で、門がしまっていて、いくど呼鈴を押しても返事がありません。
— 月光曲 『キャラコさん』 青空文庫
罪人でも引っ立てるようにして来て花を座敷の真ン中に突きやると、険相な面をしてムンズリと志摩徳の前へ坐り、片手を懐中に入れたまま、ちょっと頭をさげ、「どうか、今年もごひいきに」 志摩徳は、ああ、と鷹揚に受けて、「どうも、お手数だった」 といって花の方を顎でしゃくり、「これが、そうなのか」「左様です。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
作例 · 標準
警官は泥棒を警察署へ引っ立てた。
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「貴様、そこを動くな!」と彼は男を引っ立てた。
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悪事を働いた者は、法の下に引っ立てられるべきだ。
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