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家路

いえじ
名詞頻度ランク #22226 · 青空 288
1
標準
the road home
文例 · 用例
春の暮家路に遠き人ばかり 薄暮は迫り、春の日は花に暮れようとするけれども、行路の人は三々五々、各自に何かのロマンチックな悩みを抱いて、家路に帰ろうともしないのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
或は荒寥とした枯木の中を、葱さげて家路に急ぐ人の姿は、さうした冬の季節の中で、ふしぎに物侘しく、孤独にふるへる生の果敢なさを感じさせ、何かしら或る暖かい、焚火の燃える家郷への、魂のノスタルヂアを追懐させる。
萩原朔太郎 冬の情緒 青空文庫
そういう晩には綿入羽織をすっぽり頭からかぶって、その下から口笛と共に白い蒸気を吹出しながら、なるべく脇目をしないようにして家路を急いだものである。
寺田寅彦 追憶の冬夜 青空文庫
しほだる花や水の音や、家路をいそぐ人々や。
中原中也 山羊の歌 青空文庫
夕ぐれ、めっきり水の細った秋の公園の噴水が霧のように淡い水量を吐き出している傍を子守達は子を乗せた乳母車を押しながら家路に帰って行く。
岡本かの子 巴里の秋 青空文庫
そうして朝の光の溢るる露の草原を蹴散らして凱歌をあげながら家路に帰るのである。
寺田寅彦 青空文庫
山土のいろもあかく見えたる、あまりうつくしさに恐しくなりて、家路に帰らむと思う時、わが居たる一株の躑躅のなかより、羽音たかく、虫のつと立ちて頬を掠めしが、かなたに飛びて、およそ五六尺隔てたる処に礫のありたるそのわきにとどまりぬ。
泉鏡花 龍潭譚 青空文庫
夜ふけて帰るおのおのの家路には木の陰、川の岸、路地の奥の至るところにさまざまな化け物の幻影が待ち伏せて動いていた。
寺田寅彦 化け物の進化 青空文庫
作例 · 標準
夕暮れ時、勤め先を後にして家路に就く人々の波が駅へと向かっていった。
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「さあ、暗くなる前に家路を急ごう」と、母は私の手を引いて歩き出した。
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激しい雨の中、泥だらけになりながらも、少年は一心に家路を辿った。
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久しぶりの残業を終え、街灯が点々と灯る静かな家路を独り歩く。
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