袱紗
ふくさ
名詞
標準
small silk wrapper
文例 · 用例
お蝶どのをすぐこれへ」 凛とした声できめ付けられて、お亀はいよいようろたえていると、女は袱紗につつんで来た小判のつつみを出して、うす暗い行燈の前へ二つならべた。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
」 と小さな袱紗づつみをちょっと口へ、清葉は温容なものである。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
十二 お若の身は火消壺、蛍ばかりに消え残った、可哀に美しく凄い瞳に、自分のを直して着せた滝縞お召の寝々衣を着た男と、……不断じめのまだ残る、袱紗帯を、あろう事か、〆めるはまだしも、しゃら解けさして、四十歳宿場の遊女どの、紅入友染の長襦袢。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
その影と分れたが、フト気になるので、そこで窄めて、逆上るばかりの日射を除けつつ、袖屏風するごとく、怪いと見た羽目の方へ、袱紗づつみを頬にかざして、徐に通る褄はずれ、末濃に藤の咲くかと見えつつ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
……と思わず、受けたは袱紗の手。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
綾子、袱紗包を開きて、昨日の毎晩新聞を取出し、「時に。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
厚衾二組に、座敷の大抵狭められて、廊下の障子に押つけた、一閑張の机の上、抜いた指環、黄金時計、懐中ものの袱紗も見え、体温器、洋杯の類、メエトルグラス、グラムを刻んだ秤など、散々になった中に、しなやかに肱をついて新聞を読む後姿。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
――緋の袱紗、と見えたのは鹿子絞の撥袋。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
作例 · 標準
茶道では、お茶碗を清めたり、帛紗(ふくさ)で道具を扱ったりします。
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「わあ、この袱紗、綺麗な柄だね! お茶会で使うのが楽しみ。」
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儀礼の際には、お祝いの品を袱紗に包んで渡す習慣があります。
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