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鉄梃

かなてこ
名詞
1
標準
文例 · 用例
とばかり、やにわに対手の玉将を引掴むと、大きな口をへの字形に結んで見ていた赭ら顔で、脊高の、胸の大きい禅門が、鉄梃のような親指で、いきなり勝った方の鼻っ頭をぐいと掴んで、豪いぞ、と引伸ばしたと思し召せ、ははははは。
泉鏡花 春昼 青空文庫
その時、あの下流の赤い旗の立ってゐるところに、いつも腕に赤いきれを巻きつけて、はだかに半纒だけ一枚着てみんなの泳ぐのを見てゐる三十ばかりの男が、一|梃の鉄梃をもって下流の方から溯って来るのを見ました。
宮沢賢治 イギリス海岸 青空文庫
ですからわざと真面目な顔をして、「こゝの水少し干した方いゝな、鉄梃を貸しませんか。
宮沢賢治 イギリス海岸 青空文庫
するとその男は鉄梃でとんとんあちこち突いて見てから、「こゝら、岩も柔いやうだな。
宮沢賢治 イギリス海岸 青空文庫
腕には赤い巾を巻き鉄梃も持ってゐました。
宮沢賢治 イギリス海岸 青空文庫
私はあの救助係の大きな石を鉄梃で動かすあたりから、あとは勝手に私の空想を書いて行かうと思ってゐたのです。
宮沢賢治 イギリス海岸 青空文庫
その時、あの下流の赤い旗の立っているところに、いつも腕に赤いきれを巻きつけて、はだかに半天だけ一|枚着てみんなの泳ぐのを見ている三十ばかりの男が、一|梃の鉄梃をもって下流の方から溯って来るのを見ました。
宮沢賢治 イギリス海岸 青空文庫
ですからわざと真面目な顔をして、「ここの水少し干したほういいな、鉄梃を貸しませんか。
宮沢賢治 イギリス海岸 青空文庫