縺毛
縺毛
名詞
標準
文例 · 用例
縺毛一条もない黒髪は、取って捌いたかと思うばかり、痩ぎすな、透通るような頬を包んで、正面に顔を合せた、襟はさぞ、雪なす咽喉が細かった。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
縺毛がはらはらとかかって島田髷が見えた。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
彼女の涼しい目は眠られないふた晩に醜く脹れ上がり、かわいい靨の宿った豊頬はげっそりと痩せて、耳の上から崩れ落ちたひと握りの縺毛が、その尖り出た頬骨にはらりとかかっていた。
— 合作の四 『五階の窓』 青空文庫
ばね仕掛けのように飛び上がった艶子は、無意識に縺毛を掻き上げながら耳を澄ました。
— 合作の四 『五階の窓』 青空文庫