文芸批評家
ぶんげいひひょうか
名詞
標準
literary critic
文例 · 用例
▼文芸批評家は、その指導的立場を全く放棄し、ひとり作品だけが、何を描かうが、いかなる創作上の過誤を犯さうが、お構ひなしの横行ぶりで、これまた文学の楽天時代だ。
— 大波小波 『小熊秀雄全集-20』 青空文庫
「渥美さんは、本当に立派な文芸批評家でいらっしゃる。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
そしてそれ以外のことに関心する必要は少しもない、もしかゝる反マルクス主義的作品の美に心ひかれ、その芸術的完成に恍惚とするのあまり、それを賞揚するなら、マルクス主義者はそこに退場して、たゞの文芸批評家と交替したと解釈しなければならぬ。
— マルクス主義文学理論の再吟味 『政治的価値と芸術的価値』 青空文庫
かやうな見方はたしかに日本の或るマルクス主義文芸批評家たちにその発見の全名誉が帰せらるべきものである。
— 平林初之輔 『諸家の芸術価値理論の批判』 青空文庫
私の批判者たちは、芸術的価値を社会的価値に還元することによりてこの問題を簡単に片附けてしまつたが、さういふことなら、十頁の唯物史観の入門的パンフレツトを読んでもわかるし、テエヌの芸術論を二三十頁よんでもわかることなのであつて、あへて優秀なマルクス主義文芸批評家たちの頭脳を煩はすには及ばなかつたのだ!
— 平林初之輔 『諸家の芸術価値理論の批判』 青空文庫
「渥美さんは、本当に立派な文芸批評家でいらつしやる。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
「わさび」や「しょうが」には栄養価が少なく、栄養学上、人間の生存にとっては無くてもかまわぬものであるけれど、少くとも私自身ほしくてならぬように、たとい探偵小説が、一部の文芸批評家によって、その存在理由を疑われてもやはり、私自身にとっては無くてはならぬものである。
— 小酒井不木 『「心理試験」序』 青空文庫
人間みずからが、資本主義社会の人間性歪曲とその断片化から自身の歴史を救い出そうとしているこんにちの努力と、それを再現しようとする文学上の実験は、一部の文芸批評家が云うように、決して、社会主義的アイディアリズムではない。
— 宮本百合子 『「道標」を書き終えて』 青空文庫
作例 · 標準
あの権威ある高名な文芸批評家が自身のコラムで手放しで絶賛したことで、自費出版で全く無名だった新人の小説が突如として全国的なベストセラーになった。
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文芸批評家としての彼は、単に文章の美しさを評価するだけでなく、作品をそれが書かれた複雑な政治的・時代背景と結びつけて緻密に読み解く手腕に長けている。
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彼女は元々純文学の小説を書いていくつか賞も取っていたが、ある日突然筆を折り、今では他の作家の作品を独自の鋭い視点で斬る文芸批評家としてメディアで活躍している。
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