仏貨
ふっか
名詞
標準
French franc
文例 · 用例
露貨は其様に持たない、仏貨を交ぜたら有るかも知れぬと、云ふと其でも好いと云ふ。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
心細い話だと思つて私は考へたが、二等の寝台車を待つために幾日莫斯科に滞在せねば成らぬか知れない様な事も堪へられないと思つて、結局仏貨で三十九円六十銭出してノオルドの寝台券を買つた。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
莫斯科で朴氏にした礼と馬車代とを使つた後で、仏貨や独逸の銭を交ぜても二十五円足らずより持合せがない。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
不具にして乞食に巧みなるものは、毎日平均、仏貨十フラン(わが金二円五十銭)くらいの所得あり。
— 井上円了 『欧米各国 政教日記』 青空文庫
その一端を、いま随筆として発表しても、言葉が足らず、人に誤解されて、あげ足とられ、喧嘩をふっかけられては、つまらない。
— 太宰治 『作家の像』 青空文庫
おやつを貰って、ひとしきり二人に甘えたり、お姉さんに喧嘩ふっかけたり、それからきまって叱られて、外へ飛び出して遠くへ遠くへ自転車乗り。
— 太宰治 『女生徒』 青空文庫
九 小宮山は所在無さ、やがて横になって衾を肩に掛けましたが、お雪を見れば小さやかにふっかりと臥して、女雛を綿に包んだようでありまする。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
暑い土埃がふっかけて遠く白く奔ってゆく。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
作例 · 標準
祖父の遺品を整理していたら、ユーロ導入前に使われていた古い仏貨の紙幣が何枚か出てきた。
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当時の為替レートでは、1仏貨はおよそ20円前後で取引されていたと記憶している。
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1980年代のパリ留学時代、彼女は毎月の生活費をわずかな仏貨でやりくりしていたそうだ。
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