忝くも
かたじけなくも
副詞
標準
graciously
文例 · 用例
第五段日の本は一天万乗の大君にましまして、我が御代をかかる乱れのあさましや、神に御願をかけまくも、忝くもおん命召させたまはむ、代らめと歎かせたまふ畏こさよ。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
忝くも金一千万円也を戦災者へ下賜せらる。
— 海野十三 『海野十三敗戦日記』 青空文庫
後三年の役の末金沢落城のさいに当って、義家は清原氏を罵って、武則賤しき夷の名をもって、忝くも鎮守府将軍に任ぜられたのは、これわが父の推挙によるものだと言っている。
— 喜田貞吉 『春雪の出羽路の三日』 青空文庫
おのれ今、忝くも尊い光景を観、幼児の言葉を聞いた。
— RECIT DU GOLIARD 『浮浪学生の話』 青空文庫
そこへ上司の云ふやう「忝くも女御きこし召し及ばされ、急ぎ此荷を持ちて御庭を百度千度まはるならば、其間に御姿を拝ませ給ふべきとの御事なり。
— 川田順 『枕物狂』 青空文庫
この姫たちが三人ながらのちに出世をあそばして、お茶々どのが淀のおん方、おはつどのが京極さいしょうどのゝおん奥方常高院どの、いちばんすえの小督どのが忝くもいま将軍家のみだいでおわしますことを、だれがそのときおもいましたでござりましょう。
— 谷崎潤一郎 『盲目物語』 青空文庫
「――おれは学習院長だ、忝くも皇太子の御教育を仰せつかっているぞ」。
— 尾崎士郎 『風蕭々』 青空文庫
かたじけなくも御親書を賜り百雷一時に落ちる以上の強い衝動を覚えられ、その素直なる御返答として、大君への純乎たる絶対の恭順のお心をお歌におよみになつたのでございますから、御書の御内容もおのづから推量できる筈でございます。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
作例 · 標準
忝くも殿様よりお褒めの言葉を頂戴した。
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かたじけなくも、陛下直々にお言葉を賜った。
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彼の忠義が認められ、忝くも高位の職を与えられた。
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