丸八
まるはち異読 マルハチ
名詞
標準
Cyathea mertensiana (species of tree fern)
文例 · 用例
火の奴め、苦なしでふわふわとのしおった、その時は、おらが漕いでいる艪の方へさ、ぶくぶくと泳いで来たが、急にぼやっと拡がった、狸の睾丸八畳敷よ。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
顔をあげず、「もう少し」 丸八の墨を握ったまま、私はぴしゃ、ぴしゃ硯を叩いて見た。
— 宮本百合子 『雲母片』 青空文庫
この木村屋の大家さんは三丁目の丸八だとか。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫
丸八のことは三丁目で書くが、木村屋の家賃を昔のまま今日に至るまで一銭も上げないということを聞いたが、さすが江戸時代からの古舗丸八である。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫
更に丸八に至っては一層古く、江戸時代からの店と聞く、ここの店は一丁目のつやぶきんの佐々木とともに、銀座の名物として今なお名高い。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫
ここの番頭さんに前田さんという非常な劇通がいて、芝居で分らぬことがあるとこの人に聞きに来るとか、いかにも丸八の番頭さんらしくて面白い。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫
――あたしのは丸八の柏墨だ。
— 蕎麦屋の利久 『旧聞日本橋』 青空文庫
そして年の暮のことどもも―― 柏墨の「丸八」は大伝馬町三丁目の老舗で、立派な土蔵造くりの店だった。
— 蕎麦屋の利久 『旧聞日本橋』 青空文庫
作例 · 標準
小笠原諸島の森を歩いていると、巨大なシダ植物のマルハチが目に入る。
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マルハチの幹には、葉が落ちた跡が「八」の字のように並んでいて面白い。
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植物園の温室で、南国の雰囲気漂うマルハチの立ち姿に見惚れた。
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