謬
謬
名詞
標準
文例 · 用例
しかも、たまたま「いき」の闡明が試みられる場合には、おおむねこの誤謬に陥っている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
しかし、さきにもいったように、「いき」の構造の理解をその客観的表現に基礎附けようとすることは大なる誤謬である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
心理學者の誤謬 夢の解釋について、多くの心理學者に共通する誤謬は、覺醒時に於ける半醒半夢の状態から、眞の昏睡時の夢を類推することである。
— 萩原朔太郎 『夢』 青空文庫
夢が性慾の潛在意識であるといふフロイドの學説も、おそらくその同じ誤謬から出發してゐる。
— 萩原朔太郎 『夢』 青空文庫
そしてまた此所に彼等の誤謬の發端がある。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
この點に關して、世俗の臆見ほど誤謬の甚だしいものはない。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
これ實に驚くべき誤謬である。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
という問に対して、過去に人々が答えたすべてのものは、部分的な偏見に執した誤謬である、もしくは特殊の窓を通して見た、個人の独断的主張であるかであって、一般に普遍的に、どんな詩にもどの詩人にも、共通して真理である如き答解は、かつて全く無かったのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫