独訳
どくやく
名詞
標準
文例 · 用例
昨日田中美知太郎君が来てテルトゥリアヌスの本を持っていないかといっていたので今日探してみたが、『教父文庫』の中の独訳があっただけだった。
— 三木清 『思索者の日記』 青空文庫
ドイツ書ではドストイェフスキーの独訳本の多いことが注意をひいた。
— 三木清 『読書遍歴』 青空文庫
パスカルのものは以前レクラム版の独訳で『パンセ』を読んだ記憶が残っているくらいであった。
— 三木清 『読書遍歴』 青空文庫
しかし最初にベルグソンの精神を掴んだのは、独訳の 〔Einfu:hrung in die Metaphysik〕[『形而上学入門』]であった。
— 西田幾多郎 『フランス哲学についての感想』 青空文庫
なおオリジナルなテキストとしては、L. de Broglie, 〔Einfu:hrung in die Wellenmechanik〕(独訳), 1929; 〔E. Schro:dinger〕, Abhandlungen zur Wellenmechanik, 1927. を見よ。
— 戸坂潤 『現代哲学講話』 青空文庫
ロンドンから帰ると、サロモンから受け取ったミルトンの「失楽園」から編集した歌詞に手を加えて独訳させ、畢生の情熱を傾注してその作曲にとりかかった。
— 野村胡堂 『楽聖物語』 青空文庫
「大地の歌」は李太白や王維の詩の独訳からヒントを得て作曲した長大な歌曲だ。
— 野村胡堂 『楽聖物語』 青空文庫
何か月かの後、自分は岩波茂雄氏の部屋で偶然そこに届いていたライプチヒ版の独訳「青銅の基督」を見、一部をもらって帰ったが、ワ氏から自分の所へはもとより贈っても来ず、ことにワ氏が牧師であると聞いているだけ、その人柄の下等さに自分はあきれるばかりであった。
— ――一名南蛮鋳物師の死―― 『青銅の基督』 青空文庫