而下
而下
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標準
文例 · 用例
私は形而下的にも四肢を充分にのばして、そうして、今のこの私の豊沃を、いったい、誰に教えてあげようか、保田與重郎氏は涙さえ浮べて、なんどもなんども首肯いて呉れるだろう。
— 太宰治 『狂言の神』 青空文庫
もちろん形而下の変化はありますけれども、形而上の気質に於いて、この都会は相変らずです。
— 太宰治 『メリイクリスマス』 青空文庫
其の他事情は種々樣々あれ、凡そ此等境遇の善變中、形而下状態の善變は、先づ身體状態を善變して、而して精神状態を善變する。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
故に意志の注加によつて力量の増進するのも、形而下に約して論ずれば、筋腱の太まり強まつた爲である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
ここに吾道と言われたのは、形而上・形而下・心象・事相、一切にわたっての道である。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
要するに彼は、形而下から、また形而上から自然の本體を探ツて、我々人類生存の意義を明にしようと勤めてゐるのであツた。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
もし手足の挙止が、内面の消息を形而下に運び来る記号となり得るならば、この二人ほどに長閑な母子は容易に見出し得まい。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
軍人に出会って、世界の帝国主義が事実上に高潮しつつある事を厳然として指摘するかと思えば、社会主義者の顔を見ては、人類社会に於ける形而上と形而下のすべてが宗教、政治、芸術、経済の各方面に亘って民衆化し共産化しつつある事を決然として断言します。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫