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帰住

きじゅう
名詞
1
標準
文例 · 用例
甲府のまちはずれに仮の住居をいとなみ、早く東京へ帰住したく、つとめていても、なかなかままにならず、もう、半年ちかく経ってしまった。
太宰治 春昼 青空文庫
)文化六年八月十六日、帰住被差許。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
即時に目附役場に出ると、各通の書面を以て、「御即位御祝式に被当、思召帰住御免之上、兵士|某父に被仰付、以前之年数被継遣之」と云う申渡があった。
森鴎外 堺事件 青空文庫
そのうち家茂将軍は薨去せられるし、孝明天皇も崩御遊ばされたので、休兵という達しがあったから、世子も終に城下へ引揚げられて、二の丸へ帰住せられた。
内藤鳴雪 鳴雪自叙伝 青空文庫
また私の一家も堀の内の宅へ帰住したが、土州の軍隊の号令厳粛であったとはいえ、随分汚なく住み荒して、私どもの残して置いた調度万端は散々に取り扱って、有る物もあったが無いものも多かった。
内藤鳴雪 鳴雪自叙伝 青空文庫
偶々郷国に帰住し、私はここにも同じく近代物質文明に破壊せられる郷土詩美ある歎を見た。
中村憲吉 三次の鵜飼 青空文庫
余が巡講中に聞いたが、尾州人にて木曾地に来たり成功したものが、都合上その地を引き払い、郷里に帰住せんとしたが、その家屋、田地を買い受くるものがない。
井上円了 迷信と宗教 青空文庫
昨春、斜陽を浴びて私が参詣の際は寺内荒涼、香華を沽る店とて見当らなかつたので墓畔水いろの小さな花を咲かせてゐた勿忘草の一と束を※り取つて手向け戦後いのち全く再び郷土に帰住した報告をして、しづかに去つた。
正岡容 下谷練塀小路 青空文庫