虎の尾
とらのお異読 トラノオ
表現名詞
標準
tiger's tail
文例 · 用例
芒の蓬々たるあれば萩の道に溢れんとする、さては芙蓉の白き紅なる、紫苑、女郎花、藤袴、釣鐘花、虎の尾、鶏頭、鳳仙花、水引の花さま/″\に咲き乱れて、径その間に通じ、道傍に何々塚の立つなどあり。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
五里霧中で、そうして時たま、虎の尾を踏む失敗をして、ひどい痛手を負い、それがまた、男性から受ける笞とちがって、内出血みたいに極度に不快に内攻して、なかなか治癒し難い傷でした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
木之助は虎の尾でもふむように、びくびくしながら玄関の方へ近づいてゆくと、足はまた自然にとまってしまった。
— 新美南吉 『最後の胡弓弾き』 青空文庫
虎もこの例で至って臆病なのもあるらしく、前年スヴェン・ヘジン、チベット辺で水を渡る虎の尾を小児に曳かれて何事もなからざりしを見たと何かで読んだ。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
母は直道の勢に怖れて先にも増してさぞや苛まるるならんと想へば、虎の尾をも履むらんやうに覚えつつ帰り来にけり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
道玄坂の花やで 虎の尾 を買って来た。
— 宮本百合子 『日記・書簡』 青空文庫
道端には淡紅の花を簇開する小灌木「しもつけ」がまだ咲残り、帯紫色の鐘状花蛍袋や、虎の尾がちょいちょいその間に交る。
— 菊池幽芳 『雲仙岳』 青空文庫
兵馬はこの人のいつも元気であって、好んで虎の尾を踏むようなことをして、屈託しない勇気に感服することであります。
— 道庵と鰡八の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
強引な手法でライバル会社を追い詰めるのは、虎の尾を掴むような危険な賭けだった。
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独裁的な上司の機嫌を損ねるのは虎の尾を踏むに等しく、部下たちはいつも戦々恐々としている。
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彼は虎の尾を離すタイミングを見失い、自分自身が窮地に立たされてしまった。
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標準
gooseneck loosestrife (Lysimachia clethroides)
作例 · 標準
夏の庭先に、白い小さな花が房状に咲く虎の尾を見つけ、その可憐な姿に心が和んだ。
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「この花は虎の尾といって、その名の通り虎の尻尾のように曲がって咲くのが特徴なんだよ。」
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虎の尾を花瓶に生けると、涼しげな雰囲気が部屋いっぱいに広がった。
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標準
Asplenium incisum (species of spleenwort)
作例 · 標準
山の岩陰に、細長い葉を広げた虎の尾がひっそりと自生しているのを見つけた。
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シダ植物の愛好家である彼は、自宅の温室で珍しい種類の虎の尾を大切に育てている。
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虎の尾の葉の裏には、胞子嚢がぎっしりと並んでいて、植物の生命力の強さを感じさせる。
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