老優
ろうゆう
名詞
標準
elderly or veteran actor
文例 · 用例
その上に主役となる老優の渋くてこなれた演技で急所急所を引きしめて行くから、おそらくあらゆる階級の人が見て相当楽しめる映画であろうと思われる。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
云わば我々の会社の精神を宣伝するための映画のようなもので、それにこの老優のうらぶれた芸があまり今の見物にはピッタリしなかったと見えて大して受けなかったようです。
— 渡辺温 『十年後の映画界』 青空文庫
」と、老優|市村羽左衛門が憤慨したのも、西欧の文人フランスが嘆いたことも、所詮は人間のために、神が万物を造ったという聖書の記事を、人間のエゴイズムに前提した苦情にすぎない。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
前後では足かけ十四年の月日を隔てているので、私たちの眼からみると、老優いよいよ頽老、まったく昔日の生気を欠くの感があったが、世間の人気はそれと反対で、稀代の名優が突然湧き出したかのように賞讃していた。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
ごちゃごちゃ小物の多い仏壇に、新派のある老優にそっくりの母の写真が飾ってあったが、壁に同じ油絵の肖像も懸かっていた。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
悲劇役者としてタルマ以後の天才と称せられる老優の楽屋が案外狭くして質素なのに先づ驚いた。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
ムネ・シユリイはドリルが紹介すると、老優は上着を着終るのも待たず白襯衣の上へ袴を穿いた儘、ロダンの彫像が動き出した様な悠然した老躯を進めて、嵐の海の様に白い大きな二つの僻ら目で見|下しながら、赤い大理石のやうな頬と白い頤髯との間に温かい高雅な微笑を湛へて僕等と握手をした。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
老優の大きな手は僕の手よりも※かつた。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
作例 · 標準
その老優の、皺の一つ一つに人生が刻まれたような演技は、観る者の心を深く揺さぶった。
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舞台挨拶に立った老優は、長年の役者人生を振り返り、感慨深げに語った。
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若手俳優たちは、共演する老優の圧倒的な存在感と技術に、ただただ圧倒されるばかりだった。
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