瓦家
かわらや
名詞
標準
tile-roofed house
文例 · 用例
以下五篇――四十一年三月 B 狂へる街赭らめる暗き鼻、なめらかに禿げたる額、痙攣れる唇の端、光なくなやめる眼なにか見る、夕栄のひとみぎり噎ぶ落日に、熱病の響する煉瓦家か、狂へる街か。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
河岸なみは赤き煉瓦家。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
」踏み入ったのは二階建ての質素な煉瓦家が立ち並ぶ短い往来。
— THE CROOKED MAN 『曲れる者』 青空文庫
いずれも林子平の伝記や功績を記したもので、立派な瓦家根の家の中に相対して屹立している。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
煉瓦家屋の舎内は中央に道路があり、その左右が二尺足らずの高さの」](温突)になつて居て、其上に高粱の稈で造つた莚――謂ゆる「アンペラ」が敷かれ、片方に十人づつの華工の寝床が並んでゐる。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
途中の駅駅は何れも市街や部落から離れてゐるので、駅に属した洋風の煉瓦家屋があるばかりである。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
唯だ繁華な大通と官公立の建物とに少しの高壮な煉瓦家屋が散見せられる。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
夏には立ち並んだ瓦家根の上を通ってくる烈風が吹きつけた。
— 豊島与志雄 『過渡人』 青空文庫
作例 · 標準
茅葺き屋根が珍しくなった現在では、こうした質実剛健な瓦家が地域の歴史を静かに物語っている。
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「田舎の瓦家は夏でも驚くほど涼しくて過ごしやすいね」と、帰省した孫が畳に大の字になって寝転がった。
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周囲が近代的なマンションに囲まれる中、その瓦家だけが時間が止まったかのような静謐な佇まいを見せていた。
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記録的な大雪の朝、瓦家の軒先には子供の腕ほどもある立派なつららが何本も垂れ下がっていた。
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