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口辺に

こうへんに
副詞
1
標準
around the mouth
文例 · 用例
不平と猜忌と高慢とがその眼に怪しい光を与えて、我慢と失意とが、その口辺に漂う冷笑の底に戦っていた。
国木田独歩 まぼろし 青空文庫
けれども、けふの兎は、何か内証の思惑でもあるのか、いつものやうに狸に向つて侮辱の言葉も吐かず、先刻から無言で、ただ技巧的な微笑を口辺に漂はせてせつせと柴を刈つてゐるばかりで、お調子に乗つた狸のいろいろな狂態をも、知らん振りして見のがしてやつてゐるのである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
眼が薄ぐもりの河の底のように光り、口辺に皮肉な微笑が浮んだ。
岡本かの子 鶴は病みき 青空文庫
』とふくれてをりましたが、それでもやはりその女性にも、ふくれるそばから口辺につい現はる微笑がありました。
岡本かの子 或る男の恋文書式 青空文庫
とぐろとは無礼千万なりと思えども、相手は身のたけ六尺、松の木の腕なれば、老生もじっと辛抱仕り候て、あいまいの笑いを口辺に浮べ、もっぱら敬遠の策を施し居り候。
太宰治 花吹雪 青空文庫
打とうと思ったところで、鉄砲などの的るような者でもない、それに一所懸命に狙っておっては、わたしの云う事が判らないであろう」 少女の口辺には微笑が浮んでいた。
田中貢太郎 女仙 青空文庫
」そして渠の返辞をも待たず、嘲笑を口辺に浮かべて大胯に歩み去った。
中島敦 悟浄出世 青空文庫
ところが一日鼠が食い余しの穀を口辺に付けたまま眠り居る処へカリブ人が行き遇わせ、揺り醒ましてかの樹の下へ案内させ、石の斧で数月掛かってその樹を伐り分け、毎人その一片を自分の畑へ栽えてから銘々専食すべきカッサヴァ圃が出来た(一八八三年板、イム・ターンの『ギアナ印甸人中生活記』三七九頁)。
鼠に関する民俗と信念 十二支考 青空文庫
作例 · 標準
子供は、おいしそうにアイスクリームを口辺につけながら食べていた。
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彼女は口辺に怪我をしてしまい、話すのが辛そうだった。
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うーん、この味は口辺に残るね。
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口辺に(こうへんに) — 幻辞.com