便宜上
べんぎじょう
副詞頻度ランク #29073 · 青空 267 例
標準
for convenience
文例 · 用例
この両表現形式がはたして截然たる区別を許すかの問題{1}、すなわち自然形式とは畢竟芸術形式にほかならないのではないかという問題は極めて興味ある問題であるが、今はその問題には触れずに、単に便宜上、通俗の考え方に従って自然形式と芸術形式との二つに分けてみる。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
我々はいま便宜上、「いき」の身体的発表を自然形式と見て、舞踊から離して取扱った。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
もとより、客観的、主観的の別は、必ずしも厳密には立てられないむしろ便宜上の区別であるから、いわゆる客観的芸術にあっても「いき」の芸術形式が形成原理として全然存在しないことはない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
これもまた一つの便宜上の Begriff であって自然その物はこの Begriff の中には少しも含まれておらぬのである。
— 寺田寅彦 『物質とエネルギー』 青空文庫
仕事と云いエネルギーと云うのはどこまでも人間特に物理学者が便宜上採用した観念である。
— 寺田寅彦 『物質とエネルギー』 青空文庫
しかしかくのごとくして出来た科学の別天地はもともと便宜上から所知者を切り離して出来たものであるから、問題が能知者との関係にわたる場合には科学の範囲を脱して、科学ばかりではもう始末の付かぬ事は明らかである。
— 寺田寅彦 『文学の中の科学的要素』 青空文庫
そうして、五十音図は後に出来たものであるけれども、五十音図で同行または同段に属する仮名に相当する奈良朝の諸音は、その実際の発音を研究した結果、やはり互いに共通の単音をもっていたことが推定せられる故、説明の便宜上、行または段の名をも用いることとした。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
われわれは通例便宜上自然と人間とを対立させ両方別々の存在のように考える。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
作例 · 標準
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部署名は便宜上「開発第三課」となっていますが、実際にはデザイン業務全般を担っています。
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話を分かりやすくするため、便宜上、登場人物をAさんとBさんと呼ぶことにします。
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