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出廬

しゅつろ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
coming out of retirement
文例 · 用例
帰朝匆々ある詩派『明星』といふ一雑誌が党同異閥の精神からか、露伴先生の『出廬』を攻撃した其翌月、私のやうなものにも喰つてかかり、謂れない悪罵を逞うした折も黙視して、たゞ在京の友へ『売りかねた喧嘩の花も江戸の春』と駄句つた位のものでした。
夏目夫人にまゐらす 漱石さんのロンドンにおけるエピソード 青空文庫
さっきからいかに辞をひくうし、礼を厚うして出廬をうながしても、作爺さんの作阿弥は、いっかな、うんと承知しません。
日光の巻 丹下左膳 青空文庫
しかもこの二財閥代表を委員に出廬願うことの出来たのが、岡田首相の何より大きな成功だというのはどういうことだろうか。
戸坂潤 現代日本の思想対立 青空文庫
どのくらいの石高のお百姓でしたか、私にはよくわかりませんが、出廬以前のお百姓と致しましては、おそらくやっと食べて行かれるだけの水呑百姓の程度を遠く出でなかった百姓であったろうことを想像いたされるのでございます。
農奴の巻 大菩薩峠 青空文庫
でございますから、まだ出廬をなさらない時分の毎日の生活と申しますのは、晴れた日には自分から陽当りのいい前畑に出て躬耕を致し、雨の日には自分の好むところの古今東西の書物を取ってごらんになる、それだけの境涯で楽しみが余りあって、それ以上には全く求むるの心がございませんでした。
農奴の巻 大菩薩峠 青空文庫
彼がまだ洲股の城にいて、ようやく一個の城砦と狭い領土とをはじめて持ったとき、早くもこの若き偉材を味方に迎えんとして、半兵衛重治の隠棲していた栗原山の草庵へ、何十度となく、出廬を促すために通ったことは、世間にも余りに知れわたっている話である。
吉川英治 黒田如水 青空文庫
禄高や待遇のお酬いを申したてて、利をもって誘うなどは、あなたの御出廬を促す道でないと信じますゆえ、左様な条件がましき儀は一切申しません。
第三分冊 新書太閤記 青空文庫
しかし藤吉郎が、その竹中半兵衛重治ひとりを麾下に迎えるため、かつては栗原山の山中に七日も通って行き、慇懃三顧の礼をとって、ようやく彼に出廬の決心をさせた、あの熱意を思い合わせれば――さもあろうかと、家臣たちは、むしろ彼があわてる様をたのもしくさえ見るのであった。
第四分冊 新書太閤記 青空文庫
作例 · 標準
三顧の礼を尽くした末、賢者はついに隠居生活を終えて出廬した。
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かつての敏腕プロデューサーが、業界の危機を救うために出廬を決意する。
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山奥で静かに暮らしていた老将が、和平交渉のために出廬する。
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