象牙細工
ぞうげざいく
名詞
標準
ivory carving
文例 · 用例
瞳の焦点がさだかでなく、硝子製の眼玉のようで、鼻は象牙細工のように冷く、鼻筋が剣のようにするどかった。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
こういう職務に立つときの彼女の姿態に針一|突きの間違いもなく手間の極致を尽して彫り出した象牙細工のような非人情的な完成が見られた。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
けれどもやがて月が頭の上に出て月見草の花がほのかな夢をたゞよはしフィーマスの土の水たまりにも象牙細工の紫がかった月がうつりどこかで小さな羽虫がふるふ。
— 宮沢賢治 『秋田街道』 青空文庫
瞳の焦點がさだかでなく、硝子製の眼玉のやうで、鼻は象牙細工のやうに冷く、鼻筋が劍のやうにするどかつた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
そういうときです、すべっこい大理石の柱のように思ったものが何か意趣を泛べて来て、「おゝ/\」と言いながらわたくしの手を握り締め、それから象牙細工のような磨かれた顔がすっと寄って来て、わたくしの頬に頬ずりをするのでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
古高様の中間の六松めが、さっき見せびらかしていた品でごぜえますよ」 もっけもない事を言いましたので、何気なく手にとりあげて、とみつこうみつ打ち調べているとき、ころり、と叺の中から下におちたものは、丁半バクチに用いる象牙細工の小さな賽ころです。
— 後の旗本退屈男 『旗本退屈男 第三話』 青空文庫
一度男の荒い掌が|そこにさわってなでると、彼女は丁度荒い男の掌という適度な紙やすりでこすられた象牙細工のように、濃やかに、滑らかに、デリカになる。
— 宮本百合子 『一九二五年より一九二七年一月まで』 青空文庫
小指など普通の鉛筆よりもずっと細く、殊に小指の爪は象牙細工と言ってもよかった。
— 牧逸馬 『土から手が』 青空文庫
作例 · 標準
この繊細な象牙細工の置物は、一点もので非常に高価だ。
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昔は、象牙細工の櫛や印鑑などが、高級品として珍重された。
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「うわあ、この象牙細工の繊細さはすごい!職人技だね!」
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