獄外
ごくがい
名詞
標準
文例 · 用例
かてて加えて、囚人の生活は、とかくに主観に傾きがちのすこぶる暗示を受けやすい、そのいっさいのきわめて深い点において、たしかに獄外での普通の生活の十年や二十年に相当する。
— 大杉栄 『続獄中記』 青空文庫
その上、三三年当時の文学団体にあって獄外に活動をしていた人たちは、あれほどの多弁さで、「政治的偏向」を非難した自身たちの歴史的未熟さについて、今日系統だてて客観的に自己批判していないし、問題を今日の必要にまで推進させていない。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
獄中十八年が書かれ、それがよまれるということは、書かれるべき獄外の人民の苦悩とたたかいの十八年があるということにほかなりません。
— 宮本百合子 『文学について』 青空文庫
幾人もの人が獄中、獄外で殺された。
— 宮本百合子 『世界の寡婦』 青空文庫
それはあのラジウムを、安全に獄外へ搬びだす工夫だった。
— 海野十三 『柿色の紙風船』 青空文庫
宮本顕治があのように不自由して獄外に生活していたころ着手して、未完成のままにおかれた「乳房」を(題はまだつけられていなかったのだけれども)宮本が生きて、これから先何年もそこですごさなければならない見当さえつかない未決にまわった記念のために、ちゃんとした小説に書き上げたいと思う熱意があった。
— 宮本百合子 『解説(『風知草』)』 青空文庫
亜米利加では監獄の囚人を信じて獄外に出して、中学とかと野球の試合をさせる。
— 知里幸恵 『日記』 青空文庫
獄内で坐っているわたしらにか、獄外で迫害に耐えているきみらにか?
— 槇村浩 『誤って健康を伝えられた同志たちに』 青空文庫