打ち合わす
うちあわす
動詞
標準
文例 · 用例
乾燥室から運ばれる頭付軸木を手ごころで一定の分量だけ掴んで小函の抽斗に詰め、レッテルを貼った外函にさす、それを、手を打ち合わす、拍手のような動作のように、一瞬に一箇ずつ、チャッ、チャッとやってのけた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
」 と、参右衛門は喜んでまた手を叩いたが、暗闇で打ち合わす手は半分脱れていた。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
打ち合わす太刀の下こそ地獄なれ身を捨てこそ浮かむ瀬もあれ。
— 国枝史郎 『戯作者』 青空文庫
零時二十分、武男は、分隊長の命を帯び、副艦長に打ち合わすべき事ありて、前艦橋に上れば、わが艦隊はすでに単縦陣を形づくり、約四千メートルを隔てて第一遊撃隊の四艦はまっ先に進み、本隊の六艦はわが松島を先登としてこれにつづき、赤城西京丸は本隊の左舷に沿うてしたがう。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
打ちあわすべきことは山ほどあって、着手の日は目睫にせまっているのですから、対馬守はそれどころではない。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
そしてしばらく考えて後にのっそりと穴の口へ出て往きましたが、穴の口にしゃがんでかちかちと石を打ち合す音をさせました。
— 田中貢太郎 『人蔘の精』 青空文庫
すると間もなく、御方の駕の中で、扇子と掌を打ち合すような怪しい音が二ツ三ツ洩れた。
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫