独在
どくあり
名詞
標準
文例 · 用例
「父と子」のバザロフといふ息子の立場も、彼れの思想的や、独在的な面白さよりも父と子を距てる「時」の激しい特殊な流れの方に、このごろ私は余計眼を向けて考へさせられるやうになつてゐる。
— 鷹野つぎ 『時』 青空文庫
過ぎたるは及ばざるに如かず――まつたくさうだ、朝もかしわ、昼もかしわ、晩もまたかしわだ、待人不来、我常独在、御馳走がありすぎた!
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
独在異郷為異客、毎逢佳節倍思親、遙知兄弟登高処、※挿茱萸少一人、手種茱萸旧井傍、幾回春露又秋霜、今来独向秦中見、攀折無時不断腸、 昔中国から来た呉茱萸が今日本諸州の農家の庭先きなどに往々植えてあるのを見かけるのは敢て珍らしいことではない。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
独在する今なのであります。
— 柳宗悦 『益子の絵土瓶』 青空文庫
王維が九日山東の兄弟を懐うの詩「独在異郷為異客。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫