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遜色のない

そんしょくのない
表現形容詞-語幹
1
標準
standing comparison with
文例 · 用例
漸く手の隙いた頃を見計って、読み落した諸家の短篇物を読んで行くうちに、無名の人の筆に成ったもので、名声のある大家の作と比べて遜色のないもの、或はある意味から云って、却てそれよりも優れていると思われるものが間々出て来た。
夏目漱石 長塚節氏の小説「土」 青空文庫
団十郎の関兵衛、菊五郎の墨染、染五郎の宗貞で、この浄瑠璃一幕が素晴らしい人気を呼んだのであるが、団十郎の関兵衛に対して菊之助の小町は殆んど遜色のない出来であるというので、好劇家は異口同音に賞讃した。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
僅々五十年の間に、かく他国の永年かかって為し上げた一流のものと、何ら遜色のないまでに、登り上るという精神力を考えると、不思議な感じがすると同時に、一種の不安なものを感じる、とこのように言ったのであります。
横光利一 我等と日本 青空文庫
しかし京水が後能く自ら樹立して、その文章事業が晋に比して毫も遜色のないのを見るに、この人の凡庸でなかったことは、推測するに難くない。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
内大臣は子息たちを皆引き連れて行っていて、すばらしく権勢のある家のことであるから多数の高官たちも法会に参列したが、宰相中将はそうした高官たちに遜色のない堂々とした風采をしていて、容貌なども今が盛りなようにもととのっているのであるから、高雅な最も貴い若い朝臣と見えた。
藤のうら葉 源氏物語 青空文庫
のみならず新聞文芸は明治大正の両時代に所謂文壇的作品に遜色のない作品を残した。
芥川龍之介 文芸的な、余りに文芸的な 青空文庫
或はまた、優れた外国劇の紹介によつてのみ、我が国の新劇運動を誘導刺戟し得るといふ考へからであらうが、それなら、若し明日にも、日本の作家中から、ゲエリングに対し、チェホフに対し、マゾオに対し、毫も遜色のない作品を発表するものが出たらどうするのだらう。
岸田國士 築地小劇場の旗挙 青空文庫
前にも言ったように、この『雪華図説』は当時の欧米の学者たちの雪の結晶の研究とくらべて、なんら遜色のない立派な研究なのであって、江戸時代の日本の科学が遺した業績の中でも特筆すべきものなのである。
中谷宇吉郎 『雪華図説』の研究後日譚 青空文庫
作例 · 標準
経験豊富な監督の指示に遜色のない、的確な采配でした。
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この新しいデザインは、国際的なコンペで発表された作品にも遜色のない美しさを持っています。
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彼の文章は、著名な作家の作品にも遜色のないほど洗練されています。
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遜色のない(そんしょくのない) — 幻辞.com