傾斜地
けいしゃち
名詞頻度ランク #39480 · 青空 72 例
標準
slope
文例 · 用例
谷中の台地から田端の谷へ面した傾斜地の中腹に沿う彎曲した小路をはいって行って左側に、小さな荒物屋だか、駄菓子屋だかがあって、そこの二階が当時の氏の仮寓になっていた。
— 寺田寅彦 『中村彝氏の追憶』 青空文庫
話はまた小學校時代に戻るが、やはり春の終りの頃、山※りをする父に從つて山澤の杉、新墾の傾斜地の檢分に往つたことが有る。
— 木下杢太郎 『すかんぽ』 青空文庫
義雄の書齋が薄暗いのは、仙石屋敷の高臺から續く傾斜地――そこは泰養寺の山と云はれてゐる――の檜の木の大木や、枝のはびこつた松や、大きな椿や、江戸自慢といふ太い櫻やの影が追ひかぶさつてゐる上に、十數年を經た樹木がまた室近く繁り込んでゐる爲めばかりではない。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
そして傾斜地を埋めた青黒い椴松林の、白骨のように雨ざらされた枯れ梢が、雑木林の黄や紅の葉間に見え隠れするのだった。
— 佐左木俊郎 『熊の出る開墾地』 青空文庫
「おれと一緒に来てくれ」 正勝は大声に言って、すぐ馬首を傾斜地のほうへ変えた。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
敬二郎は呆気に取られて、馬の上からぼんやりと傾斜地を下りていく正勝と紀久子との後姿を見詰めていた。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
だいいち正勝の奴が、おれと紀久ちゃんとの間に婚約のあることを知っていながら、自分の女房か何かのように勝手に連れていったりしやがって……) 敬二郎は傾斜地を下りていく彼らの後姿を見送りながら、心の中に呟いた。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
正勝は馬腹にぐっと拍車を入れて、傾斜地を飛び下りていった。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
作例 · 標準
「この先、急な傾斜度となります。運転には十分ご注意ください。」
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「地図で確認したところ、この登山道の最大傾斜度は30度だった。」
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「グラフの傾斜度を計算することで、データの増加率を把握できる。」
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