潮頭
しおがしら
名詞
標準
文例 · 用例
生理的の血行に心理的の想念等の加はつて夢の成るは、比へて見れば潮頭といふ進潮の初、又は退潮の初に當つて、やゝもすれば風の之に加はるのに甚だ酷く似て居る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
潮が風を誘ひもすまいが、潮頭には風が加はり勝であるし、時には雨も亦添うて來る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
生理的な血行に心理的な想念等が加わって夢が生じるのは、例えてみれば潮頭という進潮の初め、または退潮の初めに当たって、ともすれば風がこれに加わるのに甚だ酷く似ている。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
潮が風を誘う訳は無いが、潮頭には風が加わりがちであるし、時には雨もまた添って来る。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
反故の中に埋るべき運命を有せりと思はしめたる漢詩文が再び重宝がられ、朝野新聞の雑録及び花月新誌の一瀉千里の潮頭が忽ち月の引力に因りて旧の岸に立廻らんとせしに非ずや。
— 山路愛山 『明治文学史』 青空文庫
歴史の潮頭に明滅し去った人間の子すべて“あわれ”の一語につきる。
— 吉川英治 『随筆 私本太平記』 青空文庫