透き写し
すきうつし
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
tracing
文例 · 用例
あれは、お手本のあねさまの絵の上に、薄い紙を載せ、震えながら鉛筆で透き写しをしているような、全く滑稽な幼い遊戯であります。
— 太宰治 『芸術ぎらい』 青空文庫
どうしたものか、この人が最も熱心な狂訓亭崇拝者になり切ってしまって、読んでいるばかりでは堪能が出来なくなったとみえて、わざ/\薄葉の紙を買って来て、それを人情本所謂小本の型に切って、原本をそのまゝ透き写しにすることになったのです。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
寝間着を着た貴婦人に化けて寝台車に這入って、団長の化粧品箱の中から盗み出して、便所でレターペーパーを十枚程使って透き写しをしたのですから、とても判然り難いでしょうと思うんです。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
その上疏も栄五郎の書いたのを透き写しにされ、親ら署名して、それを尾州公(徳川|茂徳、当時|玄同と改名)に託された。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
その中には手写したものも沢山あって、大黒屋幸太夫が露西亜から持って来た絵入りの書などは、石版刷りの精緻な図版まで克明に透き写したものが遺っている。
— 中谷宇吉郎 『『雪華図説』の研究後日譚』 青空文庫
その封筒を透き写して、十二枚も封筒を書いたんだ。
— 白紙の恐怖 『銭形平次捕物控』 青空文庫
「十二枚の封筒が一分一厘の違いもなく同じ字だったのは透き写したせいですね」 ガラッ八も開いた口が塞がりません。
— 白紙の恐怖 『銭形平次捕物控』 青空文庫
刃物を持って向って行ったって返り討ちにされるに決っているし、怨みの文句を書いても始まらないし、訴えて出たって誰も相手にはしてくれないだろうと思って、私は帳場から旦那へ来た古い手紙を一枚持って来て、それを透き写しにして封筒を書き、中へ白紙を入れて、父さんと旦那様の命日に店へ抛り込みました。
— 白紙の恐怖 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
彼は原画の上に薄い紙を重ね、透き写しで丁寧に輪郭をなぞった。
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子供の頃、大好きなマンガのキャラクターを透き写しして遊んだものだ。
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設計図を透き写しにして、コピーを取る代わりに保存しておく。
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