雑筆
ざっぴつ
名詞
標準
文例 · 用例
も一ツ古い談をしようか、これは明末の人の雑筆に出ているので、その大分に複雑で、そしてその談中に出て来る骨董好きの人の性格|風には名高い人※もあり、勿論虚構の談ではないと考えられるのである。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
も一ツ古い談をしようか、これは明末の人の雑筆に出てゐるので、其の大分に複雑で、そして其談中に出て来る骨董好きの人の性格|風には名高い人※も有り、勿論虚構の談では無いと考へられるのである。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
盛夏雑筆 素人が一番楽しんで絵を描くようである。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
随筆は一面雑文雑筆とも考えられているが、アディソンやスティールによる「スペクテーター」などに於けるエッセイ乃至クリティシズムを見ると、全く時事的で雑報的なものとも思われる。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫
中根香亭の『零砕雑筆』には雲如の忌日を元治甲子六月の如くに言っているが、それは誤である。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
中根香亭の『零砕雑筆』を見るに松濤は遠山雲如の訃を聞いて弔辞を陳べに往ったその夜害に遭ったと言っている。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
私が少年にして露伴翁の「靄護精舎雑筆」などに取りつき得たのは、そういう医院書生の変り種の感化であった。
— 斎藤茂吉 『三筋町界隈』 青空文庫
「地震雑筆」の中に収めた五篇の随筆は、「今村明恒先生素描」をのぞき、一度雑誌に発表したものであるが、この本に収めるに当たって全部書き改めた。
— 武者金吉 『地震なまず』 青空文庫