怨敵退散
おんてきたいさん
表現
標準
invoking disaster upon one's mortal enemy
文例 · 用例
怨敵退散の貼御符かと思ったが。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
寝てから膚を見たは慄然とする……もう目前へちらつく、独の時なら鐸を振って怨敵退散と念ずる処じゃ。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
」十九 愛吉は思わずまた吃逆をして、「ヘッ、いや怨敵退散。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
奥さん、貴方が音頭をお取んなさいましよ――いいえ、本当に」 小心なる遊佐はこの非常手段を極悪大罪と心安からず覚ゆるなれど、蒲田が一切を引受けて見事に埒開けんといふに励されて、さては一生の怨敵退散の賀と、各漫に前む膝を聚めて、長夜の宴を催さんとぞ犇いたる。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
この夜は別して身を浄め、御燈の数を献げて、災難即滅、怨敵退散の祈願を籠めたりしが、翌日の点燈頃ともなれば、又来にけり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
」「悪魔怨敵退散のためにな」「問答無益、いざ勝負せい!
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
そして、「解ったか、これが怨敵退散、悪魔調伏の尊いお祈りの言葉だ。
— 第一夜 初夜を盗む 『新奇談クラブ』 青空文庫
天下泰平、国土安穏、万民安全、怨敵退散。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫