来具
らいぐ
名詞
標準
文例 · 用例
しかしながら芸術の本質は、元来具象的なものであって、抽象的、概念的のものではない。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
人が若し此の家を見て何等かの驚きをなしたとして、そこで此の家の出来具合を描写するとなら、その描写が如何に微細洩さずに行はれてをれ、それは読む人を退屈させるに違ひない。
— 小林秀雄に 『小詩論』 青空文庫
野育ちだから、生来具有の百の欠点を臆面もなく暴け出して、所謂教育ある人達を顰蹙せしめたけれど、其代り子供の時分は、今の様に矯飾はしなかった。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
そこに高張提灯をつけて、五種類の酒の出来具合を収税吏と農林技士が吟味しようといふのである。
— 牧野信一 『酒盗人』 青空文庫
このことは良かれ悪しかれ欧羅巴の社会の中で育っている男女とは、気持の出来具合の上で、随分違いがあるでしょう。
— 宮本百合子 『女性の生活態度』 青空文庫
人造人間をおそれたりするような弱虫とは、だいたいからだの出来具合からしてちがうんだ」 大辻は、へんなことをいって、しきりに強がってみせた。
— 海野十三 『人造人間エフ氏』 青空文庫
すばらしい出来具合の恐龍の頭部が出て来た。
— 海野十三 『恐龍艇の冒険』 青空文庫
つまり日本哲学と称するものの、出来具合がほぐされたところが見たい。
— 一九四〇年(昭和十五年) 『獄中への手紙』 青空文庫